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フリーアドレスとストレス

2021.06.30

フリーアドレスとストレス

近年、働き方改革というと「フリーアドレス」に行きつきます。

企業の生産性向上イノベーションを生み出す施策と言われていますが、本当にそうなのでしょうか。

 

社員にとっては返ってストレスになることがあります。

オープンな空間で誰とでもコミュニケーションが取れますが、逆に集中できないと感じるからです。

 

弊社でも2017年7月のオフィス移転を機にフリーアドレスを採用しました。

当然、採用するにあたり1年ほど前から皆で意見を交わし、工夫を凝らしてレイアウトを考えました。

結果的には残念ながら業績は上向きになりませんでした。

またストレスを感じている社員も見受けられるようになってきました。

続きは後程ご紹介します。

それでは、どうすればストレスのないフリーアドレス化が実現するのでしょうか。

ポイントを3つにまとめてみました。

■ 集中できる環境を作る

最近は、WEBブースなどの個室を用意する企業が増えてきています。

ただ当然コストがかかります。そこで集中ゾーンを用意するのがお勧めです。

 

仕切りが無くても、このゾーンは図書館のように周囲の人が集中していると、自分も自然と集中できるようになります。

電話や会話は禁止とするのも良いでしょう。

■ 相談しやすい環境を作る

入社して間もない新人は、OJTによって仕事を覚えることが多いです。

ところが、フリーアドレスにより先輩社員にすぐに相談できないことでストレスになります。

 

せっかく多額の経費をかけて採用した新人が早期退職する原因になり兼ねません。

そこで一定期間は隣同士で座るなどの運用でカバーすることをお勧めします。

■ チームをまとめる環境を作る

弊社の場合、50人弱の社員でワンフロアですので気になりませんが、

100人以上である、若しくは複数フロアの企業は、チームをまとめるのが困難です。

 

上司に相談したくてもどこにいるかすぐに分からない。

逆に部下に指示をしたいリーダーも同様です。

 

他部署とのコミュニケーションは良くなっても、部門内のコミュニケーションが悪くなっては元も子もありません。

 

そこで曜日を決めてチームで集まって座る場所を運用で決めたり、

チーム内コミュニケーションを活性化するためにチャットを駆使したり、

誰がどこに座っているかを確認できるアプリやツールを活用するのも効果があります。

フリーアドレスは会社全体のコミュニケーションの促進が目的のひとつですが、

逆に部署内のコミュニケーションが弱まってしまったり、集中して作業する業務には不向きな部分もあります。

上手にバランスを取って運用することや、システムの導入などの手段を使うことが、フリーアドレス導入のポイントと言えるでしょう。

さて、話を戻して、弊社のその後をご紹介します。

 

フリーアドレスだけが原因ではないと思いますが、

新しいオフィスに来てから、何人かの若手社員が退職しました。

元々離職率は低い会社でしたので、とても残念でした。

 

業績も向上しなかった状況、会社に何となく漂う停滞感を払拭するために

2020年1月にオフィスのリニューアルを実施しました。

 

リニューアルを実施する上で社内アンケートを行い、改善項目を抽出して設計に反映しました。

いくつかここでご紹介すると

 

①集中スペースを拡充する

②作業面を広くする

③植栽を増やす

 

以上の3点です。

さらに今年からは、新型コロナウイルス感染の状況を踏まえて在宅勤務との併用で働く環境となりました。

出社したときの社員同士の相互理解を深める為に、

グループアドレス運用にして、顧客とのリモート会議に対応するためにWEBブースも設置して、

多様な働き方にも対応できるオフィスにしました。

私たちは失敗から得たノウハウが蓄積し、より良いオフィス作りをお客様に提供しております。

 

フリーアドレスのオフィスをご検討でしたら、ぜひ一度ご見学にお越しいただければ、

貴社に最適なオフィス構築のお手伝いが出来ます。